医療法人社団 創輝会
タトゥーを消したい方いますよね?
若い頃に勢いで入れてしまったけれど、仕事の関係で消さないといけなくなったり、お子さんができてプールや海に一緒に行きたいからどうにかして消したい言われる方は多いです。そんなタトゥーですがいろんな対応法があるので、紹介していきます。好みの方法が見つかれば幸いです。
タトゥー除去には主に4種類の方法があります。
①切除法 ②皮膚移植 ③削皮法 ④レーザー除去です。
昔からある方法は①~③で、歴史も長いです。
ただ侵襲が大きく最近は高性能のレーザーが開発され④ですることが多くなっています。
まずは①~③について話していきます。
まず、適応範囲ですが小さいものは①、大きいものは②か③で考えてください。
なぜ①が小さいものしかダメかというと、皮膚は思ったよりも伸びないからです。大きなタトゥーを切り取ってしまうと皮膚が伸展しきれず、ケロイドが生じたり組織が締め付けられ絞扼感(強く締め付けられるような痛み)を感じたり、最悪の場合は縫合部位が耐えきれずに裂けてしまうこともあります。分割で少しずつ切れば大丈夫と言われる場合もあるかもしれませんが、それでも大きいものは取りきるのは難しいです。初回切除の時は1番皮膚が柔らかいのである程度は伸展しますがその後の切除では、切除部位が固く瘢痕化を起こすため、2回目以降は思ったように伸びません。何度かの切除で絞扼感が強くなり、その痛みに耐えきれなくてギブアップされる場合も多いです。なので小さいものだけ切除できると考えてください。
次に②の皮膚移植ですが、これは太ももなどの皮膚などを取ってきて、タトゥー切除部位に移植します。大きいタトゥーの場合には移植する皮膚を網目状にして面積を広くして移植していきます。この手法は本来広範囲に熱傷を起こした皮膚に使われる重要な技術です。ただ、移植部位は網目上に生着するため、見た目の部分での違和感が大きくなります。加えて太ももの切除部位に大きな傷も残ってしまうため、タトゥーに関してはあまりおすすめできるものではありません。
③の削皮術ですが、名前の通り皮膚の表面を削っていきます。真皮まで削ってしまうとケロイドができてしまうと言われているので、技術のある先生にしか難しいです。そういったクリニックがあればある程度までは削皮術で対応し、そのあとの薄い色味はレーザー治療によってタトゥーはかなり薄くできます。一度に全ての色味を削って欲しいという方も多いと思いますが、そうすると肥厚性瘢痕ができたりバリアー機能が壊れ感染が起きたり、いいことはないのでおすすめできません。
最後に④のレーザー治療です。初めにも話したように現在のタトゥー除去の主流となっています。①~③に関してはダウンタイムや術者の技量がその後を大きく左右します。レーザー除去にはそういったことはありません。特に多色に対応できるピコレーザーが開発されてからは、単色のみだったレーザー除去から一気に主役になりました。ケロイドが起こるリスクも大きく減少し、切除の様な絞扼感も起きることもありません。色味が濃かったり多色の場合には回数が必要にはなりますが、一回一回確実に薄くなっていきます。唯一の問題点は、照射の時の痛みです。この点に関しては、塗る麻酔のみで対応しているクルリニックもありますが、なかなか我慢できるレベルの痛みではないので、断念してしまう方も多いです。その点、当院では局所麻酔を丁寧に注射して照射していくためほとんど痛みを感じることなく照射していけますので、安心してご来院ください。
204円/1cm2~(サイズによります)
ダウンタイム:1〜2週間
リスク:赤み、腫れ、水泡、色素脱失、色素沈着、肥厚性瘢痕など
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