二の腕のブツブツ=毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)について

二の腕のブツブツ=毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)について

暖かくなって肌の露出が増える時期となりました。

ノースリーブを着る時に二の腕のブツブツ・ザラザラが気になるという方はそれは毛孔性苔癬かもしれません。

今回は毛孔性苔癬の症状や対処法について解説します。
毛孔性苔癬は二の腕や太ももの毛穴に一致した肌色〜淡いピンク色の1〜3mm大のザラザラとした感触のブツブツ(医学用語では 丘疹 きゅうしんと言います)が多発します。自覚症状はありません。
毛孔性苔癬では開いた毛穴に角質がたまることでザラつきを感じます。

小さな子供の頃から起こってくることが多いです。毛孔性苔癬は頻度が高く、軽症のものも含めると10代の30〜40%に認められると言われます。遺伝傾向があるのが特徴です。
治療法としては、対症療法が中心となり、基本は保湿を行うことです。1日に何回と決めず乾燥を感じたらその都度こまめに保湿剤を使用しましょう。角質が厚くなっている部分には角質を溶かす作用のある尿素が含まれたものやサリチル酸ワセリンを使用すると良いでしょう。

食事の制限などは特にありません。なんでもバランスよく食べることが重要ですが、皮膚や粘膜を正常に保ったり、皮膚の乾燥にはビタミンA、βカロテンが効果的と言われています。これらは緑黄色野菜によく含まれています。ただし、ビタミンAやβカロテンは体内に蓄積されますのでサプリメントなどで過剰に摂取するのは注意が必要です。

保湿以外にピーリングやダーマペン、フラクショナルレーザーなどで治療を行うこともあります。これは角層を薬剤で溶かしたり、機械で皮膚に細かな穴を開けて毛穴のつまりの改善を期待する方法で医療機関で行う治療となります。

参考文献 清水宏:あたらしい皮膚科学 第2版  日本化粧品検定協会:日本化粧品検定1級対策テキスト 吉木伸子:正しいエイジングケア事典

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