2021.02.04 夏目前！！ワキガ・汗の臭いは事前対策で乗り切ろう！！

暖かくなってくると気になるのが花粉とにおいですよね。
他人のにおいも気になるけど、自分のにおいも気になるという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、においについて書いていきます。

気になるにおいの代表格といえばワキガがあげられると思うのですが、そもそもワキガってなんだろう？
というところから書いていきます。

ワキガ(腋臭症)とは、わきから特有のにおいを発する状態のことを指します。
人には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺があります。

エクリン腺

全身の体表面に存在しており、99％が水分でサラサラとした汗を分泌します。においはあまり気になりません。拭き取ったりすることでさらににおいは気になりません。

アポクリン腺

わきの下、耳の穴、陰部など特定の部位に存在し、タンパク質や脂質を含むベタベタとした汗を分泌します。
この汗がワキガの原因となります。 この汗に含まれる皮脂を体表面の細菌が分解するときに強いにおいを発します。アポクリン腺は第二次性徴で発達するため、症状が出るのは思春期ごろからと言われています

ワキガは高確率で遺伝すると言われおり、症状のある親御さんが思春期のお子さんを連れて受診されるケースは多く見受けられます。また、ワキガの症状に悩む方は多汗症でもあることが多いことから、においに加え汗の量も気になって来院される方もいらっしゃいます。

においに関しては、自覚症状と他覚症状に差が出る場合があり、原因ははっきりしていませんが、においがあまり強くない人ほど自覚症状が強くなる傾向にあります。

自覚症状はなくても周囲の人から受診をすすめられた場合は、是非受診されてください。恥ずかしいかもしれませんが、人は誰しも他人に何かネガティブな指摘するというのはとても勇気がいることです。その勇気を汲んであげてください。

日々のケアはどうしたらいいの？

清潔に保つことがいちばんです。
こまめにシャワーを浴びたり、除毛したりすることで手術や薬に頼らなくても予防できることがあります。
肌が弱い方にはおすすめできませんが、アルコール綿で拭くと約12時間はにおいを予防できると言われています。

制汗剤を使用される方も多くいらっしゃると思いますが、においが気になってから制汗剤を使っても効果はないと言われています。体臭と制汗剤のにおいが混ざってしまいさらに状況が悪化したという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それでもやっぱり気になる。どうにかしてって時はどうしたらいいの？

日常的なケアでもやっぱり気になる。どうにかしたいと思う方もいらっしゃるでしょうし、汗の量は自分ではどうしようもないからなんとかしてという方もいらっしゃると思います。そういう方へは手術や処置をおすすめします。

まず手術に関してですが、わきの下を切開し、そこからアポクリン腺を取り除くという方法があります。これは先に述べたようにワキガはとは腋臭症という病気なので、保険適用で治療することができる場合もありますので、一度専門の医療機関へ相談されることをおすすめします。

手術するのはちょっと…という方は、切らない方法もあります。
代表的なものにミラドライがあります。これは、マイクロ波を照射し汗腺の機能を失わせる方法で、効果は半永久的と言われており、メスで皮膚を切ることもないので、ダウンタイムがほとんどありません。
ミラドライは、臭いだけでなく汗の量を減らす効果もあります。

どのような方法にせよ、効果には個人差があるのでご自身でしっかりと納得された上での手術・処置を受けられてください。汗のにおいや量を減らすことによって心的なストレスも減らして、暑い季節を快適に乗り切りましょう。

おわり