医療法人社団 創輝会
近年ではあたりまえとなった飲む日焼け止めとはそもそもなんでしょうか。 ここでは当グループで取り扱いのあるヘリオケアについて解説します。
ヘリオケアの主成分はFernblock(フェーンブロック)といって、Polypodium leucotomosという南米に自生するシダ植物の抽出物です。Fernblockには強力な抗酸化作用があり、紫外線によって発生する活性酸素によるダメージから皮膚を保護して光老化を抑制したり、細胞の腫瘍抑制因子を活性化して発がんを抑制する効果があることから飲む日焼け止めとして使用されるようになりました。
使用方法は
日光を浴びる30分前に1カプセルを服用し、長時間日光を浴びる際はさらに4時間後に追加で1カプセルを服用するだけです。
従来の日焼け止めのように塗る手間がなく、日焼け止めクリームによって服が汚れたりもしないので大変便利で美意識の高い方たちの間ではもはや常識となりました。 しかし、本当に飲む日焼け止めだけでよいのでしょうか?
飲む日焼け止めは肌に直接塗布するわけではないため、SPF値で表すことはできません。AAD米国皮膚科学会によると、従来の日焼け止めと比較した研究で飲む日焼け止めが同等の皮膚の保護効果をもたらすことを示していました。ただし、皮膚の保護レベルは、SPF30以上の日焼け止めを使用するというAADの推奨よりもはるかに低いレベルだそうです。
ですから依然として最も信頼できる日焼け防止の方法としては紫外線対策がされた服を着用して肌を保護する、日陰を探す、SPF30以上の日焼け止めを塗ることだとAADは言っています。 飲む日焼け止めは使用が簡単なのが利点ですが、それだけに頼らずこれまで通り塗る日焼け止めと併せて使用していくのがよいでしょう。
参考 Fernblock (Polypodium leucotomos Extract): Molecular Mechanisms and Pleiotropic Effects in Light-Related Skin Conditions, Photoaging and Skin Cancers, a Review閉じる