新型コロナウイルスCOVID-19の流行が続いており、日本でも多くの感染者が出ています。現在第3波が襲来しており、毎日多くの新規感染者や死亡者が出ている状態です。一刻も早い収束が望まれるところですが、しばらくの間は感染の予防に注意を払って生活する日々が続くことが予想されます。
そんなコロナウイルスですが、世界各国の状況はどのようになっているのでしょうか。今回はモロッコについて、現在の状況や入国に関する制限、渡航する場合の注意などを見ていきたいと思います。
現在のモロッコの1日当たりの新規感染者はおおよそ1,200人程度(1月21日現在)となっています。昨年11月は6,000人を超える新規感染者がでており、この時をピークとして減少傾向と言えます。しかしながら、いまだに多くの新規感染者がでている状態といえるでしょう。死者数も同様の傾向を示していており、ピーク時の11月には80人の死者が出ていましたが、現在は30人程度となっています。
今回のパンデミック(世界的大流行)が始まってからモロッコでは、感染者464,844人、死者は8,105人が報告されています。今後しばらくは感染に注意する必要のある状況が続くと考えられます。
渡航を考えている場合には、外務省海外安全ホームページで「感染症危険情報」を確認することができます。
これは各国の感染症の危険度を表したもので、
の4段階で表されています。現在モロッコの「感染症危険情報」は、レベル3です。
現在新型コロナウイルスの流行により、すべての国はレベル2以上に引き上げられています。今後の感染の状況の変化によっては、レベルが更に引き上げられる可能性も十分にあります。モロッコへの渡航を考えている方は、常に最新の情報を確認し、適切な対応を取る必要があります。また、「感染症危険情報」自体は国民の渡航や滞在を制限するような強制力はありません。あくまで目安となる状態ですので、最終的に渡航するかどうかの判断は個人に委ねられています。渡航を考える場合は十分に計画を立てましょう。
昨年11月10日より、モロッコへの入国の対象者は以下のように定められています。
入国に必要な検査について見ていきましょう。
まず空路の場合、搭乗時刻前の72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明書が必要です。海路の場合も、搭乗時刻前の72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明書が必要なことに加えて、船上での追加のPCR検査が行われます。
注意点としてPCR検査は、鼻腔咽頭ぬぐい液でのPCRで行う必要があり、唾液でのPCRは認められません。陰性証明書は、医療機関の発行した英語もしくは仏語のものが必要になります。日本語の検査結果を自身で翻訳して付記したり、検査結果を携帯電話などの画面で提示することは認められておらず、紙媒体での提示が求められることも注意しましょう。
健常者はモロッコに到着した後、隔離は不要ですが十分に注意して生活することが求められます。
感染状況は刻一刻と変化しているため、ここまで見てきた入国制限などの情報も変化していくことが予測されます。渡航の必要がある方は、最新の新型コロナウイルスについての情報を確認して、事前の計画をしっかり立てて感染に注意して行動する必要があります。
まず、基本的な感染症の対策は必須と言える状況です。石鹸を使った手洗いやアルコールでの手指消毒を頻回に行う、マスクの着用を徹底する、ソーシャルディスタンスを保つなどの対策は日本と同様に行う必要があります。3密回避を心がけることも感染症予防には非常に重要です。
また、モロッコではこれまで行われていた規制から、さらに全国レベルで以下のような規制が行われている状況です。
日本と異なり、外出の禁止を含む規制があります。渡航に際しては渡航先で行われている規制について十分に確認して、その規制に抵触しないように行動することを心がける必要があります。
今回はモロッコの状況を確認していきました、現在感染者数はやや減少傾向にあるようですが、まだ渡航に際しては細心の注意を要する状況であるといえるでしょう。新しい情報をチェックするように心がけ、十分な感染対策を含めて渡航の計画を立てる必要があります。