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微熱が出たときCOVID-19を疑う?

世界中で猛威を振るい、我が国でも長く流行が続いている新型コロナウイルス感染症COVID-19。このCOVID-19の登場で、以前までは「何日かすれば、治るだろう」と思っていた微熱や、軽い咳、鼻水などの症状が出ただけで、「もしかしたらCOVID-19に感染したかもしれない」「仕事に行っても大丈夫なのか」など、いろいろなことを考えないといけなくなってしまいました。

そこで今回は、COVID-19の症状を再度確認して、軽い症状の時でも「COVID-19に感染していることがあるのか?」の疑問について解説していきたいと思います。

●COVID-19にかかるとどうなる?

まずは、COVID-19になると、どのようなことが起こるのかを見ていきましょう

COVID-19の初期症状としてよく見られるのは、発熱、咳、倦怠感、味覚や嗅覚の消失といったものです。これらの症状より頻度は落ちるものの、時折見られる症状としては、喉の痛み、頭痛、下痢などがあります。

次に、ワクチンを接種していない人が感染した場合の症状の推移を見てみましょう。およそ80%の人は、軽度の症状が出るか無症状で特に重症化することなく、治癒していく傾向です。しかし、残りのおよそ20%の人は呼吸困難などの症状が出て、入院が必要になります。重症化する危険性がある症状としては、呼吸困難や息切れ、発話障害や運動障害、意識レベルの低下などです。これらの症状が現れたら既に重症化している可能性があるので、早急に医療機関を受診しましょう。重症化すると、場合によっては酸素投与が必要になります。およそ5%の人は、肺炎によって自分で呼吸することができなくなり、人工呼吸器での管理が必要です。

ワクチンの接種が進んでいることで、重症化する人の減少が予想されますが、高齢や肥満、糖尿病、喫煙など、リスク因子のある人は重症化リスクがありますので、やはり感染しないに越したことはないです。

●微熱でもCOVID-19にかかっていることはある?

今までだったら気にも留めなかったような軽い症状でも「もしかしたら……」と気になってしまう人は多いと思われます。

例えば、微熱の場合でもコロナに感染している可能性はあるのでしょうか。結論としては、微熱であってもCOVID-19を否定することはできません。それどころか、接触歴があるなど状況的に疑わしい人の場合は、無症状であってもCOVID-19を否定し切ることはできないのです。

では、PCR検査で陰性であった場合はどうでしょうか。これも完全にCOVID-19にかかっていないと言い切ることはできません。PCR検査の感度は、コロナの流行が始まった当初で70%程度と言われていましたが、現在はもう少し高いと考えられており、研究によっては、90%程度の感度であったとの報告もあります。それでも偽陰性(本当はコロナにかかっているのに陰性とでること)を完全に無くすことはできません。ウイルスの増えてない時期に検査したり、検査する人の操作が誤っていて十分な検体量が取れていないことがあると、陰性になることがあります。そのため、少しでもコロナに感染している疑いがある症状が発症した場合、「自分はコロナに感染しているかもしれない」という気持ちを持って行動しましょう。

●COVID-19の症状が出たときにすべき行動とは

微熱の軽症だとしても、症状が出たときには周りの人と安易に接触するのは避けてください。そして、職場や学校に行く必要がある人はそれぞれ連絡をして、休むべきかどうかを相談しましょう。

病院への受診を指示されたり、症状が辛いときには、かかりつけの病院に連絡をして予約を取った上で受診しましょう。かかりつけ医がない人の場合は、都道府県が設置している相談センターに連絡して、どの医療機関に連絡をすればいいか相談し、その指示に従ってください。病院や診療所を受診する場合、事前連絡なしで受診するのは避けてください。多くの発熱患者を予約制で診療していて、待ち時間がかなり長くなる場合があります。また他の人に接触することで、COVID-19をうつしたり、うつされたりするリスクが高いです。

重篤な症状が出た場合には、救急車の要請も検討する必要があります。そのようなときには、発熱や咳、呼吸困難といったCOVID-19を疑うような症状があるか、また感染者やその濃厚接触者と接触歴があるかについて明らかにして、救急車を要請するようにしてください。

●まとめ

今回は、微熱の症状が出たときのCOVID-19の可能性について解説しました。大事なことは、感染したか否かについて自分一人で安易に判断することを避けて、医療機関に相談し、症状が落ち着くまで他の人と極力接触を避けることです。COVID-19に感染しない、させないための対策をしっかりしていきましょう。