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新型コロナウイルス、タイの状況は?渡航に必要な手続きは?世界で猛威をふるう新型コロナウイルスCOVID−19

タイ街並み

日本でもコロナウイルス感染の第3波が襲来し、連日過去最大の感染者数を更新する状況となっています。この新型コロナウイルスの世界状況について、今回は日本からの観光客も多く、馴染みの深い国の一つであるタイについて、見ていきたいと思います。

新型コロナウイルス、タイの状況は?

タイではこれまで新型コロナウイルスの対策として、早い段階から外国からの入国や飲食店の営業を制限してきました。これまで感染者数に急激な増加は見られていなかったものの、感染者は増加傾向にあります。2020年12月20日にタイ政府が会見を行い、首都バンコクに隣接するサムットサコン県にある、鮮魚市場で外国人の作業員を中心としたクラスター(感染者の集団)が発生したと発表しています。この影響もあり、1日として過去最多となる500人以上の感染が確認されました。これをうけてタイ政府は、感染が拡大している地域の境をまたぐような人の往来を制限する措置を行うと発表しています。今後、首都で感染が拡大することも懸念され、余談を許さない状況となっています。

タイへの渡航を考えている場合には、外務省海外安全ホームページ「感染症危険情報」を確認することができます。


これは各国の感染症の危険度を表したもので、


レベル1:十分注意してください
レベル2:不要不急の渡航はやめてください
レベル3:渡航はやめてください
レベル4:退避してください渡航はやめてください

の4段階で表されています。現在タイの「感染症危険情報」はレベル2となっています。現在新型コロナウイルスの流行により、すべての国はレベル2以上に引き上げられています。今後の感染の状況の変化によっては、レベルが更に引き上げられる可能性も十分にありますので、常に最新の情報を確認し適切な対応を取る必要があります。

また、「感染症危険情報」自体は国民の渡航や、滞在を制限するような強制力はありません。
あくまで目安となる状態です。最終的に渡航するかどうかの判断は、個人に委ねられています。

タイに入国するための手続きは?PCR検査は必要?

2021年1月からタイへの入国には、入国許可書の申請を専用の申請システムから行うことが必要となっています。タイへの入国のための航空券はタイ政府の許可するセミ・コマーシャルフライトのものを航空会社から直接購入する形になります。また、タイ入国後には14日間の隔離が必要です。この隔離期間はタイ政府が認可した専用のホテルで過ごさなければいけないので、事前にこのホテルの手配をすることも必要になります。

タイ入国にあたっては、新型コロナウイルスのPCR検査を受ける必要があります。タイに入国するために必要なPCR検査は、「RT-PCR検査」という検査です。日本国内のビジネス渡航者向けのPCR検査及び、証明書発行協力医療施設でPCR検査を受けましょう。

タイに到着した際に必要な手続きについても見ていきましょう。出入国審査において、呼吸器症状の検査と検温を行う必要があります。また、すべての渡航者はタイ入国時に健康調査表であるT.8formを記入する必要があります。その後14日以上の間は、感染予防担当者が設定した施設において隔離を行い、その隔離機関の間に2回のPCR検査を行います。

ここまでタイへの入国のために必要な手続きや準備物について見ていきましたが、今回の感染者の増加であったり、日本国内の感染症の状況の変化に応じて必要な手続きや入国制限の厳しさ、入国後の行動制限など大きく変わることもありえます。

タイに入国した後に注意すること

まずは基本的な感染症対策をしていくことが重要です。3密の回避、頻回の手洗い、マスク着用の徹底を行いましょう。また、今回のクラスター発生のニュースのように、国内のどの場所でクラスターが発生したかについての情報が発表されることがあるので、感染者の多い地域にはできる限り近寄らないように心がけることも予防対策です。現地の新型コロナウイルスに関する対策によって、商店や飲食店の営業時間などが変更になっている可能性もあります。必要な買い物ができなくなるといった状況を避けるためにも行動制限や営業制限についての情報をチェックして把握しておく必要があるでしょう。

まとめ

今回はタイの新型コロナウイルスの状況について見ていきました。これまで水際対策に成功していたタイですが、ここに来て大規模なクラスター発生してきています。首都を中心に今後の感染拡大なども危惧される状況となっており、新型コロナウイルス対策は今後より一層厳重になることが考えられます。

タイに渡航される方は、予防対策をしっかりと講じた上で最新の情報にアクセスし、適切に行動ができるように準備をしていく必要があります。