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新型コロナの状況インドネシアはどうなっている?入国制限や渡航について

インドネシア国旗

今もまだ世界各国で猛威をふるっている新型コロナウイルスですが、連日感染者数を更新しています。
世界での新型コロナウイルスの流行状態や、感染対策はどの様になっているのでしょうか。
今回は、インドネシアの状況と渡航に必要な手続きについて確認していきます。

新型コロナウイルスインドネシアの状況は?

現在インドネシアの新規感染者は、1日あたり7000人を超える勢いとなっており、過去最大を更新している状況であるといえます。また、1日あたりの死者も過去最大150人を超えており、こちらも過去最大を記録しています。

インドネシアでは、今回のパンデミック(世界的大流行)開始から68万人以上の感染者が報告され、死者は2万人を超えている状況です。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、国民の生活に大きく支障をきたしており、今後更に増えることが予測されます。また、医療機関や医療資源が十分と言える状況でないため、医療提供が難しくなっています。基本的には現時点での渡航は推奨されておらず、どうしても渡航しなければならない場合は、最新の感染症情報を常に確認しながら行動することが求められる状況と言えるでしょう。

渡航を考えている場合には、外務省の海外安全ホームページで「感染症危険情報」を確認することができます。
これは各国の感染症の危険度を表したもので、


レベル1:十分注意してください
レベル2:不要不急の渡航はやめてください
レベル3:渡航はやめてください
レベル4:退避してください渡航はやめてください

の4段階で表されています。現在インドネシアの「感染症危険情報」は、レベル3となっています。現在新型コロナウイルスの流行により、すべての国はレベル2以上に引き上げられています。今後の感染の状況の変化によってはレベルが更に引き上げられる可能性も十分にあります。

また、「感染症危険情報」自体は国民の渡航や滞在を制限するような強制力はありません。あくまで目安となる状態ですので、最終的に渡航するかどうかの判断は自己責任です。

インドネシアで行っている入国制限は?

インドネシアでは、4月2日以降外国人の入国やトランジットを一時的に禁止にしていましたが、10月1日に特定の目的のためにインドネシアを訪問する外国人に対する査証及び滞在許可の発給を一部再開しています。これにより、ビジネス関係者を中心としての入国が一部再開されている状態です。ただし、観光目的での査証発給は中止されています。

現在、新型コロナウイルスの感染の拡大が見られていることもあり、インドネシアへの観光目的の入国は認められていません。どのようなときに入国が許されるかは、法務人権大臣令2020年第26号に定められています。

訪問査証が発給される場合、
a.緊急および急を要する業務を行うため
b.商談を行うため
c.物品購入のため
d.外国人労働者候補の能力審査のため
e.医療および食料支援従事者
f.インドネシア国内にある輸送・交通機関に乗務するため

一時滞在査証が発給される場合、
(ア)就労の場合
a.専門人材
b.インドネシアの群島水域、領海または大陸棚ならびに排他的経済水域(EEZ)で活動する船舶、浮き装置または設備における業務に従事する者
c.製品の品質管理業務に従事する者
d.インドネシアの支社における査察または監査の実施業務に従事する者
e.販売後のサービス(アフターサービス)に従事する者
f.機械の設置と修理業務に従事する者
g.建設事業における一時的業務に従事する者
h.能力審査に従事する外国人労働者候補者

(イ)就労以外の場合
a.外国投資を実施する者
b.家族と合流する者
c.就労しない高齢外国人

インドネシアに入国するための手続き

インドネシアでは、観光や短期出張での入国は禁止になっており、一時滞在許可や定住許可を持つ人のみが入国可能となっています。そのように入国が許可されている人であっても、入国するために新型コロナウイルスの感染が陰性で航空機搭乗に適した健康状態であることを示した健康証明書と、入国時にコロナ感染症の症状がある場合には14日間隔離を受ける用意をしていることが必要とされています。この健康証明書は、入国から7日以内に発行されたものでないといけません。インドネシアへの入国が必要になった際は、スムーズな入国のために早期にこれらの検査を手配しておきましょう。

まとめ

今回はインドネシアの新型コロナウイルスの状況について見ていきました。インドネシアの新型コロナウイルスを取り巻く状況は厳しいものとなっており、渡航する際には最新の注意を払う必要があります。感染状況については大使館のホームページなどで最新の情報を参照し、感染が特に流行している場所への立ち入りを避けるなどの対策をしていく必要があります。