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カンボジアの新型コロナウイルスの状況は?渡航のために必要な手続きについて

カンボジア

世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスCOVID-19。日本でも各都道府県で感染者数の過去最大人数を更新している状態です。この新型コロナウイルスについて世界の状況はどの様になっているのでしょうか。今回はカンボジアについてまとめました。

カンボジアの新型コロナウイルスの状況は?

12月9日時点で、カンボジアの新型コロナウイルス感染者数は350人です。死者は今の所0人となっています。現時点では死者は出ておらず水際対策がうまく行っているため、大規模な感染の流行は防がれている状況と言えるでしょう。

現地の状況を見ていくと、大規模なロックダウンなどは行われていない状況です。国内の人々の生活が大きく変わっている状況ではありませんが、外国人観光客は少なくなっており、レストランやホテルは休業しているところも多いとのことです。ただし、夏頃に休業していた多くのホテルも、現在は徐々に営業再開されてきています。

なお不要不急の外出の自粛や人が多く集まる場所の回避などの注意喚起は行われています。
渡航を考えている場合には、外務省海外安全ホームページで「感染症危険情報」を確認することができます。

これは各国の感染症の危険度を表したもので
レベル1:十分注意してください
レベル2:不要不急の渡航はやめてください
レベル3:渡航はやめてください
レベル4:退避してください渡航はやめてください

の4段階で表されています。

現在新型コロナウイルスの流行により、すべての国はレベル2以上に引き上げられている中、カンボジアの「感染症危険情報」はレベル2となっています。今後の感染の状況の変化によっては、レベルが更に引き上げられる可能性も十分にあります。カンボジアへの渡航を考えている方は、常に最新の情報を確認し適切な対応を取る必要があります。また「感染症危険情報」自体は国民の渡航や滞在を制限するような強制力はありません。あくまで目安となる状態です。

カンボジアに渡るために必要な手続きは?

現在カンボジアはアライバルビザ(現地到着時に空港で取得可能なビザ)の発行は停止されており、ビザは事前にカンボジア大使館や領事館で取得する必要があります。またPCR検査が義務化されており、渡航するには72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書を発行して貰う必要があります。到着後は14日間の隔離が必要になります。同じ航空機の中に陽性の患者がいた場合には指定の施設での隔離となります。陽性の患者がいなかった場合には自主隔離が求められることとなります。これらの費用は自己負担となるためカンボジアに到着した際に2000ドルのデポジットが必要になっています。

気になる航空会社の運行についてですが、成田-プノンペンの直行便は運休となっていましたが、12月から運行再開になっています。観光での入国は今のところは難しそうですが徐々に制限が解除されてくる見通しはついてきていると言えそうです。

カンボジアに渡った後に注意すべきことは?

WHO及びカンボジア保険省が予防対策について以下のような推奨を出しています。

  1. 1. アルコール性消毒液や石鹸を用いて,頻繁に手を洗う。
  2. 2. 咳やくしゃみをする時には,口と鼻を袖やティッシュで覆う。ティッシュはすぐに捨て,手を洗う。
  3. 3. 高熱や咳の症状がある人の近くには近寄らない。
  4. 4. 高熱,咳及び呼吸困難がある場合には,すぐに医療機関を受診し,渡航歴を医療従事者に伝える。
  5. 5. 新型コロナウイルス発症中の地域にある生きた動物を扱う市場を訪れる際には,生きた動物に直接触れない。
  6. 6. 生や加熱調理不足の動物性食品は食べない。生の肉,乳,動物の臓器を扱う際には注意して扱う。

基本的な感染症に対する注意が推奨されている印象ですが、海外に行ったときには忘れがちになります。自分の身を守るためにも、他の人を感染させないためにもこれらの基本的な注意点を再確認して確実に実行しましょう。

肺炎を疑うような症状が出た場合について確認していきましょう。
発熱や咳、鼻水、喉の痛み、呼吸苦などの肺炎を疑うような症状が出た場合には医療機関で診察を受ける必要があります。新型コロナウイルス感染の疑いがある場合にはカンボジア保健省ホットライン(TEL:115)に問い合わせをしましょう。

現在カンボジアでは、新型コロナウイルスの治療は保健省の許可を得ている医療機関にしか許されていない状況です。新型コロナウイルスに感染するとカンボジア保健省の指定する病院に入院することが求められます。在留邦人が利用している日系医療機関での治療や入院はできないので留意しておく必要があります。

在カンボジア日本大使館では、新型コロナウイルスに関して入店拒否や乗車拒否などの、嫌がらせや風評被害を受けた場合には在カンボジア日本国大使館もしくは在シェムリアップ領事事務所に連絡するように推奨されています。こちらも連絡先を確認しておきましょう。

まとめ

カンボジアの状況や渡航について確認していきました。現在カンボジアの感染状況は落ち着いている印象ですが、今後の状況によっては更に感染が深刻化する可能性はあります。渡航を考えている人は最新の情報をしっかりと確認して計画を立てましょう。